聖地を求めて

巨大断層中央構造線を歩く

体験観光ツアーも、同時開催
(参加者を募集しています)

 巨大断層は「中央構造線」がはらむ、なぞ、不思議の数々・・・時には、読者とともに現地を訪ね歩きながら(中央構造線観光ツアー)、その解明に挑みます。すなわち、地図や本の上の謎解きにとどまらない、探索ツアーも盛り込んだ、同時進行方式のレポートです。  

 中央構造線という、世界でも有数の巨大断層をご存じですか? 地図をご覧ください。総延長では、1000キロあります。その東の端がどこから始まるのか、まだ、専門家も確定していないようです。

 多くの学者は、茨城県の鹿島灘(かしまなだ)に抜けている…と言っています。とりあえず、ここを東のスタート地点としてみましょう。 そこから西へ、関東平野の地下を走り、巨大断層は中部山岳地帯を抜けていくわけですが、関東では厚いローム層におおわれ、露頭部分を見ることは、できません。 露頭が確認できるのは、コンニャクで有名な群馬県の下仁田(しもにた)辺りからになります。そのあと、中央構造線は諏訪で、糸魚川・静岡構造線とぶつかります。

…つづく

 

文●後藤拓磨(ごとうたくま)
フリーライター。中央構造線の謎を探る会の事務局も務め、「中央構造線サミット・シンポジウム」の開催などを呼びかけている。飯田市在住。

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